【火事(ボヤ)を消し止めた時の話】思い出話:バッドエンド案件

どうも!毎日何かしらのトラブルシュートに追われる五位鷺3です!詳しくは書けませんが先日は住まいの事でトラブルがありました。とほほ。

ところで五位鷺3は昔1度だけ火事(ボヤ)を消し止めた事があります。

それはとある有名遊園地の新アトラクション設営のバイトに行った時です。以前からお世話になっていた鉄工所の社長さんと2人での仕事でした。

現場に入った時、何故かホースの着いた水道が目につき、記憶に残っていました。

しばらくすると溶接の火が施設下のオガクズ等に飛び火して燃え出しました。遊具の移動する台の更に下、2階と1階のような構造になっていたので人間は上からすぐに下に行けないけど、隙間から溶接などの火花が落ちていく構造になっており、また上からは下の様子に気付きにくい構造でもありました。

幸いまだ火が小さかったので例のホースに急ぎ、無事鎮火する事が出来ました。実際どう行動したかは20年以上前なので大雑把にしか覚えていませんが、ボヤとは言え、火事を消した事なんて初めてだったので多少は誇らしい気持ちになりました。

・・とここまでは良かったのですが、気が付いたらいつの間にか知らない誰かが消した事になっていました。今思うと誰にも頼らずに一人で消火を完結させてしまったのも不味かったです。社長にも黙っておくように言われましたし、自分も実際大した事はしていないと思い直したのと、想定外の状況に加えて自己アピールが苦手な事もあり何も言えませんでした。

理不尽な話ですが、かと言って社長さんを責められません。今でも社長さんの判断は正しかったと思います。

もし私が名乗り出ればその、自分が消火したと言った誰かが嘘をついたのか?それともどこの誰かも知れないバイトが妄想嘘つき野郎なのか?と言う話になり、まあ戦になりますね。

立場の悪い下請けの自分らには結果がどうなったとしても何一つ良い事はありません。

誰だって手柄は欲しいもので、鵜の目鷹の目で何が何でも手柄を取りたいと思うもの。言われた時点で負け確定です。

まあ仕事場が焼失したり人的被害が出た訳では無いので良かったです。

とは言え、これは愚痴を言いたい訳でも、名誉回復したい訳でも、断罪したい訳でも復讐したい訳でも無いです。

今ではその遊園地も閉園して無くなり、その後社長さんも亡くなり、何の証拠も記録も無く、真実がどうであろうと意味が無く、誰の記憶にも残っていないであろう意味の無い些細な話でしか無い事には間違いないでしょう。

・・陰徳を気取るのも良いし、同じ状況になってもやはり性格的に言えない者は言えないだろうし、私だっていまだに同じ轍を踏むかも知れない。

でも言わなければ安田善次郎(Wiki↓)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E7%94%B0%E5%96%84%E6%AC%A1%E9%83%8E

のように天下の極悪人と思われながら、何もかもが終わってから実は陰徳を積む社会貢献者だとわかりました的な状況になりかねない。

良い事をして逆に追い詰められる結果になりかねない。

せめて事が起きた時に周囲に普通にアピールするか(しても無駄か、手遅れになる可能性も高い)、自分や誰かが他者の危うい状況を察知する配慮をする、状況の流れを読む手助けになればと思って書きました。

また恐らく通常の防災マニュアル的には責任者への報告を優先する事を求められる筈なので、寧ろ危険な独断行為と認定される可能性もあり、たまたま瞬間的なごく僅かのタイミングに動く事が出来たに過ぎないラッキーでレアで危険な事例なので、あまり推奨される事では無いと言う事も記します。