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注意-当作は公開情報から考えた完全な素人妄想二次創作物語であり
厳密でも正確でも資料性もありません
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「急に居なくなったと思ったらあんな所で・・連れ戻してまいりますわ」
と言うラケシスを制して
「いや、しばらく様子を見てみよう」
年があけ本殿への門が開き初詣が始まった。
行列は大きく動き出し、新年の掛け声も響き始めた
その賑わいの中、彼女は急に目を覚まし、
立ち上がって言った
「時間だわ、もう帰らないといけない」
「そう、じゃあ自宅の近く迄送っていくよ。どの辺りに住んでいるの?」
「ううん、それは大丈夫だから気にしないで」
コートを受け取る時彼は聞いた
「また会える?君の名前は?」
「良かったら携帯番号おしえてくれない?」
「僕の名前は****」
彼女は一瞬少し困った表情をしたがすぐに
「一年後に、私達が会ったのと同じ時間
同じ場所で会いましょう それでも良い?」
少し間を置いて
「私の名前は雪」
「残念だけど携帯は持ってないわ」と笑顔で言った。
そして瞬きをした瞬間に雪と名乗った女性は消えた。
再び祠前
祈る二人
「何てお祈りしたの?」
「・・もちろん、また雪と逢えますように、だよ」
雪は彼を見つめながら少し待ってから聞いた
「私には聞かないの?」
「う〜ん、聞くのは野暮・・じゃ無くて、
何だか君と逢えなくなる様な気がして怖くてさ・・」
その時急に雪は彼に抱きついた。
その様子をギョッとして見守るクロトーとラケシス
「なんと!あれが私達の怖くて素敵な
アトロポスとはとても思えませんわ。
今はただの人間と何ら変わらないんですもの。
性格も真逆で超忌々しくてとても見てられませんわ」
「アトロポスは年に一度、このタイミングでリセットが必要だからな。
そしてその間は何もかも反転して眠っていた別人格になる。
でも記憶はあるみたいで、そこが理解しづらいが・・
とにかくそうしないとあの姿と力は維持出来ない。
お前もわかってるだろ?」
「ええ、もちろんですわ。でも力の代償とは言え
こんなスキが生まれるのは少々面倒ですわね。
やはりあんな冴えない男はすぐに始末するべきですわ」
「気持ちはわかるがやめとけ、
それは私も言ったさ、でもあの冷たい眼で
睨まれてこう言われたよ」
「ふぅん、君はそんな余計な事をする程暇なんだ」
「でも、こうも言われた」
「少しでもつまらない事をしたら、君達の好きにして良いよ」
「とにかく今の私らはあの か弱いアトロポスの護衛が任務。
私らにはどうしようもない。どうしようもない事を
考えても仕方ない」
雪は彼に抱きつきながら言った
「私と居ても仕方ないのよ。何もならないわ。
私とは年に一度、それもほんの短い時間しか
一緒に居られない。
理由も話せない。名前だって嘘かも知れない。
こんな訳の分からない女の事なんか忘れた方が良いわ」
彼は狼狽えずに静かに言った
「いいんだ・・そんな事は。
僕はあの時、本当は、君と初めて会った夜は
色んな事が上手く行かなくて悩んでいて、
何もかも諦めるべきかどうか考えていたんだ。
その時君が現れたんだよ。そして
この一年、僕は君と逢いたくて生きてこれた。
だから良いんだ。多くは望ま・・」
とその時雪はふいにキスをして来た。
彼も強く抱きしめた。
時間の概念が吹き飛んだ数瞬間後
「ありがとう、これでまた次も逢えるわ」
それは1年後にまた逢えると言う意味だとは理解したが、
同時に命拾いしたと言う意味でもあった。
もちろんそんな事は知る由もない。
そしてまた瞬きをした瞬間に彼女は消えた。
ただ、今回の彼は彼女の方から逢う約束をしてくれた事を
喜ぶばかりだった
「二人とも帰るよ」
と言っていつものアトロポスは背中を見せた
あいつ、下手な事も嫌な事もしなかったな、
してくれたら始末出来たのに
と残念に思いながら後に続く
クロトーとラケシスだった
おわり
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あとがき
最後までお読み頂きありがとうございました。
これは2024年1月1日の初詣の際に思いつきました。
16話までの公開情報のみで考えてます。
X(旧Twitter)に1/7のAM5時頃に頑張って
POSTしたのとほぼ同じ内容です。
五位鷺3からのお年玉と思ってもらえると
嬉しいです。
色々と拙い内容ですが、なんとしても17話を観る前に
公開したかったので急いでまとめました。
17話が急展開になるのは公式情報からわかっていたので、
新情報が増えると書けなくなると思ったからです。
とりあえず三姉妹は食事をしなさそうですね😅
彼の名前は決められなかったので伏せ字にしています。
ここに拘れば間に合わなかったからです。
スパナにしても良かったのですが
今後の展開を見て情報が増えれば思いつくかもしれません。
仮にもし本当に本編に使用するなら、アイテム職人の新キャラとして
登場させたり、再会した時に自作の指輪を渡して錬金術関係者と判明して
連れていかれて強いアイテムを作ってしまうか?、もしくは
主人公側について戦うか?どうする?的な流れも良いのかもしれないとか
考えたりもします。
とにかく今後も様々な作品で色々と妄想を膨らまして行きたいと思います!
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